山田まな 活動日記

おじさんたちが夢を語る

選挙戦の初日、自転車の後ろにのぼり旗を立てて初めて走ったのですが、秩父通りの角にある店の看板にひっかけて、旗を折りました。

その店がない。小学校の頃から通学路で何度も何度も曲がったのに。きれいさっぱり更地になってしまいました。

思えば、町の様子もくるくる目まぐるしく変わってきました。妙に感慨深い。人の生き死にも、街並みも、歴史そのものも、連続しながら、くるくる回転しているんですね。その連続性を否定しないで、積み重ねられた叡智を読み取りつつ、時代の変革に適応していかなきゃなぁと、前お話ししてくださった方の言葉を思い出しつつ。

月~水まで、財政福祉委員会で行政視察に行ってまいりました。超党派の委員会のメンバーで丸ごと視察なんて、不思議な感覚です。杉並区の減税自治体構想は非常に興味深かったので、レポートを書いています。もとをただせば、福沢諭吉氏が提唱し、さらに、松下幸之助氏で練り上げられた、「無税国家」構想から受け継がれたアイデアだそうです。また、ご報告をしていきますね。

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さて、日記の週2更新を目指しつつ、サボりがちになってしまってごめんなさいね。
昨日の土曜日は、朝、西区PTAバレーボール大会にごあいさつに行って参りました。そのまま10分だけしかいられなかったのですが、上名古屋小チーム対浄心中チームの試合を観戦。両チームとも私の母校でした。上名古屋小学校校長がいらっしゃったのですが、上名古屋が得点すると、「よしよし、そうだ!」など、控えめな声ながら熱こもった声援を送られていました。その姿に感動。

そのまま、北区の田山宏之さんの市政報告会に参加させていただきました。このブログを通して、知り合うことになった方々も見えて、なんやかんやハプニングがあって、終了。ただ、話を聴きながら、いろいろ思うところがありました。さて、西区の報告会はどうしようか…、ただいま鹿島さんと話し合い中です。座談会形式がいいですね、やっぱり。もっと市民の方が発言できる空間をもたないと。

午後になって、請願を一件受けたので、現場視察。学童保育制度の拡充を求める件でした。
父母の役員の方々に様々な問題点を伺いながら、この問題は、どこに着地点があるんだろうかなぁと、考えていますが、よく見えない。以前、保育関係でお呼ばれしたときも、国で導入されるかもしれない「新システム」について、問題点を様々教えていただきました。今後、市や区との会合にオブザーバーとして参加させていただけることになったので、全体像を把握し、他都市の成功事例を調べつつ、考えていきます。

そのまま、円頓寺商店街の七夕祭りへ行って、数名の方にごあいさつしつつ、祭りの様子を見て回りました。
なんといっても、こちら!
「WAYA! 宇宙一のおせっかい大作戦」
http://news.walkerplus.com/2011/0726/13/

円頓寺商店街有志の方々が「こんな映画を作りたい!」とアイデアを寄せ合ったことから始まった映画化。ずばり円頓寺商店街そのものがお話の舞台になっています。祖母のように慕っているおばあちゃん(永遠の17歳)のクリーニングのおうちがたくさん登場するようで楽しみです。
また、この映画については、制作に携わった方に今度インタヴューする予定なので、まとめて記事に書きますね。ついさきほど、「押しつけの住民自治なんていらない」という熱いメールをいただきました。現行地域委員会制度の熱烈な批判です。実際、地域委員会の運営にかかわっておられた方なので、じっくり現場の声を聞いてきますね。
前売りチケット1000円で、円頓寺商店街七夕祭り、「ものづくり文化の道」ブースで絶賛発売中!本日最終日です!

と、商店街をじっくり見た後に、「円頓寺商店街を活性化させたい!!」と声をあげて生まれたおじさま方の会に、参加してきました。(25歳の男性も参加してくださいましたが!)
3時間、夢を語り。だんだん熱がこもってきて、目がらんらんと輝いて、手振り身振りが激しくなって。思い描くものをそれぞれが熱弁する姿。生まれ育った街が好きで、これからの若者に、ずっと描いてきた夢を引き継いで。これが、地域委員会のあるべき姿だよなぁとじんわり感動を覚えつつ。ただ夢物語に終わらせちゃいけません。計画を練って、多くの人を巻き込んで、実効性のあるものに移していかないと。人脈をまずつかむ。賛同者を集める。できれば、老若男女、さまざまなアクターを巻き込んで、どんなまちづくりにするか議論を起こし、3~4年の長期計画を立てる。
ちょうど昨日、奇しくも時を同じくして、大変感動的なメールをいただきまして、円頓寺の若者の一大プロジェクトに参加されているとのこと。もしかしたら、ここの繋がりも大きな波紋を呼んでいくような気がします。(またお返事書かせていただきますね、ありがとうございます!)

とにかく、「時間をかけること、人の輪を広げること」。

少しずつ、手探りですが、出会いが出会いを繋げてくださっています。
感謝です!
# by yamadamana2011 | 2011-07-31 07:32 | 活動日記

控室から議場に行くまで

 6月定例会から、臨時会へと終わり、ようやくホッと息がつけるのかなと思ったら、おそらく息がつけるのも今日だけで。また、明日からドタバタな毎日が始まりそうです。

 下の日記の、「怒鳴らないでください」発言は、6月20日の地域員会を考える、協働フォーラムでの事例を踏まえてのお話であって、議場における野次についてではありません。言葉足らずでごめんなさいね。議場での野次は、議会における華のようなイメージがあります。

 野次といえば、5月の終わりに人事異動がありまして、私は、幹事のひとりとして、減税日本執行部の一員に入りました。それにともなって、議会運営委員のメンバーになり、議場での席が移動しました。議会運営委員会の『議運席』で、私の席の後ろ、左隣、左隣の左隣の他党の方々の野次がものすごく交わされています。本当にすごい。しかも、一ひねりも二ひねりもひねりまくって野次を飛ばされるので、思わず「ううむ」と唸ってしまう。

さて、臨時会、本会議に赴く前と、赴いた後を写真つきで、ご説明します。

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団総会の風景。意思決定前に、会派の意思を確認しています。その他、連絡事項など。
会派ルールが存在しない一番最初の時は、ドタバタしました。議論を経て、意思統一に向ける過程をスムーズにするための規則がないと、組織は機能しません。ようやく回転しはじめたように思います。

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団総会の会議室全体。円卓です。名古屋市議会の議場も丸い。設計士さんの、顔が見渡せる
工夫によって、民主主義が積みあがってきているんですね。

本会議が10時から始まります。控室を出て、議会棟(東庁舎)から、議場に行くには、

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まず、控室の廊下にある、議会開催中のみ開かれるガラスの扉をくぐります。赤いじゅうたんの階段を下りると、

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東庁舎から、議場へつながる廊下になります。ここ、きれいです。

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議員の誰が登頂しているか、一目でわかる掲示板です。控室で、登頂したときに自分の名前が書いてあるボタンを押すと、連動してあちこちに設置されている掲示板が黄色になります。登頂していない状態は、白色です。

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当局のみなさんが、控えていらっしゃいます。

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ここから、議場に入ります。

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本日の議事日程

第1 平成23年請願第42号 ガイドウェイバスの高架区間の延伸等を求める件
第2 平成23年第107号議案 平成23年度名古屋市基金特別会計補正予算(第3号)
第3 平成23年第106号議案 平成23年度名古屋市一般会計補正予算(第3号)

臨時会の二日間で、議題の争点になったのか、地域委員会制度の市民意見交換会の開催費でした。

20日には、臨時会を開く本会議があり、議案に関する質疑が行われました。
共産党の山口清明議員、
そして、減税日本からは、富口潤之輔議員が、登壇し、予算について、質疑を行いました。
その後、総務環境委員会が開かれ、審議。

今回の「市民意見交換会」とは、22年度地域委員を務めた方々に、どんな様子であったか、また課題は何か、議論していただき、その後会場に開いて質疑応答をするというもの。さらに、終わりには、アンケートを行います。「地域委員会ってそもそも何?」と思われる方々にも、参加いただけるような工夫がなされる、とのことです。

3月定例会では、地域委員会の制度骨子案をまとめたものを作り、それをリーフレットにして配布。のち、パブリックヒアリングをして、制度骨子案に関する意見を広く市民の皆さんから聴く。その目的で、「地域委員会創設準備費」が予算議案に上程されました。

が、22年度行なった地域委員会の検証結果すら議会に報告されていない状況下で、制度骨子案をまとめるのは拙速である、という判断の元、予算が否決されました。

このたび、予算議案として上程されたのは、前回のような骨子案ありきのパブリックヒアリングではなく、制度骨子案を作る前段で、制度設計を練り上げるために、市民のみなさんからご意見をいただくという趣旨のものになりました。この意見交換会の位置づけは、引き続き22年度モデル実施の検証のうちということです。さらに、制度設計を再考するために、住民のみなさんの意見を取り入れるということは、地域委員会制度の根幹を形成するほど、重要なものであります。住民自治の精神は、行政がすべて用意できるものでなく、熱となって湧き上がるものです。住民のみなさんの間で、議論されなくてはならない。「そのプロセスそのものが、住民自治の精神を培う」のです。

ただ、市民意見交換会で、どこまで住民の意見を吸い上げることができるのか。なかなか大会場では、発言者は限られてきます。その方の大きな声が、全体の意見だというとそうではない。サイレントマジョリティの声を聞くには、かなりやり方に工夫をしないと難しい。私も緊張して早口になって頭が真っ白になります。大会場では、勇気がいる。

下のブログにも書きましたが、議会や会派が主導して、反対意見でも賛成意見でも、もっと制度としてよりよりものになっていくための、50人くらいで行う座談会形式の議論なら、それぞれの顔があって、名前があって、呼吸があって、話す環境にはとても良い。やりたいなぁ。名東区のは、とても有意義でしたから。自分たちで主催しなくては、ですね。会派で提案中です。

行政と議会が協働して、住民自治を築く仕掛けを作っていきたいですね。

…だいぶ逸れました。今回の予算は、上述のような市民意見交換会を開くもので、公明党・民主党・共産党と減税日本の賛成で可決されました。

その後、所管事務調査という名目で、、中京都構想について話し合われました。

所管事務調査とは、「当局出席の中、調査事項に関する説明を受け、事業における進捗状況を質問するなどをして調査すること」です。

中京都に関する予算は、先の6月定例会で800万円まるまる可決されたのですが、「付帯決議」によって、実質、予算執行ができない状況にあります。

河村市長が委員会に招かれ、総務環境委員メンバーと議論。

この所管事務調査では、「質問して調査する」のが目的であって、何か議決するものではないので、一通り質疑応答に終始します。

そのあと、財政福祉委員会にて、予算案に関する意思決定。

これで20日の日程が終わり。

21日(本日)は、本会議場で、地域委員会の予算を75人全員で起立採決し(委員会では、会派の意向に従った委員のみの採決ですので)、賛成多数で可決されました。


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終了後、素材として必要だったので、全員集合写真を撮りました。でも、全員は集合できなかったので、26人です。会議があって、集合写真に参加できなかったおふたり、

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競馬組合議長の、片桐栄子さん。

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総務環境委員会委員長の大村光子さん。民主党の日比健太郎さんも写っています。

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最後、余語さんの机の上に、コケをはやしたクマが出現しました。

こうして、6月定例会、そして7月臨時議会が終わりました。
前に進む、でも慎重に。より良いものへと何度も何度も議論を重ねて。ほかのアイデアも取り入れて、諸外国の方法も学んで。

地域委員会の諸々の資料が集まったら、このブログでアップしていきますね。
お疲れ様でした。
# by yamadamana2011 | 2011-07-21 22:37 | 活動日記

【広報】日本のかたちを変える!

賛成にしろ、反対にしろ、この国の在り方を議論していくのは、とても有意義だと思います。

イベント告知などをどんどんしたらいいとのコメントをいただきまして、昨日のうちに申し込んでしまったイベントを紹介いたします。

【広報】日本のかたちを変える!_e0236134_6343871.jpg

→HPアドレスはこちら!
http://www.pref.aichi.jp/kikaku/ 愛知県企画課

以下、告知文!

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ただ、会場の質疑が少し心配です。
怒鳴らないでくださいましね…|ω・゛)ノ本当に頼みますよ。
参加された方々に迷惑と恐怖を与えるのはいただけないです。

では、臨時会です!行ってきます!!
# by yamadamana2011 | 2011-07-20 06:49 | 広報

昨日の続き

 基本的に惚れっぽいです。
芯があって、まっすぐで、純粋で、心底、優しさがにじみ出る人が、好きです。(赤ジャケットさんもそんな方のおひとりです。)

 今日は、うちの会派の女性に惚れました。総務環境委員会の委員長、大村光子さんです。「うわぁ、素敵だなぁ」ってしみじみ思いました。

 人それぞれ正義があって、それに熱を入れれば入れるほど、他者の義とぶつかりあってしまう。どちらがより正しいかなんて指標がないのだから、どこまでもいっても平行線に思える。でも、徹底的に議論して、改善点や折り合いを探っていく。総務環境委員会の地域委員会に関する議事録を読みながら、涙が出てきました。新しい時代の在り方を模索している。是々非々で議論している。時代の変容に適応するために、変革は急務。再生循環型の自立的社会を築くために、ひとつの仕掛けがあって、それを内容の深い意義のあるもの、よりよいもの、持続可能なものにするため、徹底的に議論する。理想形は、きっと、会派なんていらないんでしょうね。案件に対し、各議員個人の判断で、その都度、賛成・反対に分かれて、徹底議論すればいい。その先に、必ずおもしろい議会が待っていると思います。多数決の結果は、本会議場でしかわからない。政局はなくなり、是々非々の政策論議で決まる。説得力のある意見というのは、実証的なデータや、市民のみなさんの声をより多く集約した意見ですから、一つ一つの案件に、各議員がさらにさらに深く理解していくことが必要になります。

 光子さんは、主義主張が異なる方でも、その方の独自の理論があって、それに向けての情熱がある方をすごく尊重しています。反対意見を持ちつつも、対等のテーブルで議論するうえで、人として礼を尽くす、尊重する。当たり前のことなんですが、これができない人の方が多い。逆に、筋を通さない、人として誤っていると思う行為には、断固として抗議されます。同じ会派の人間に対しても、他会派の方、役所の方、ときには市長にも。まっすぐでまぶしい。

 師と仰ぐ人が増えてきます。ありがたいことです。

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 さて、話が脱線しましたが、昨日の続き。市民と市議の本音トークでの、いただいたご意見
を書いていきます。

KUさんふたたび
「第二の議員を地域委員会で作り出そうとしている。区役所の職員がどれだけ地域委員会に専従しているのか。市の財政が負担。全市で行えば、どれだけ予算がかかるのか。
 またまちづくりのビジョンは、行政が出すべきであって、それぞれの地域がバラバラの施策を行うことは、ものすごく非効率である。やりたい人がやりたいことをやっているだけで、そのやりたい人々の満足にすぎない。
 そもそも選挙制度を導入すべきではない。無作為抽出の委員がやるべき。制度面・予算面で、現行制度では、課題が多い」

Fさんふたたび
「地域のことを話す場がない。防災にせよ、なんにせよ、内内で、区役所経由の町内会長さんで決まっている。任意団体としての地域委員会。まさにボランティア議会そのもの。
 地域のことを話す場!として、地域委員会を位置付けたい。予算がなくたっていい。まちのこと、まちづくりのこと、話せる現場がほしい」

MAさんふたたび
「今の自治会、学区によってうまくいっているところ、うまくいっていないところがある。なぜ地域によってギャップがあるのか。年齢構成、人口、土地柄、環境他、様々な要因があるはず。うまくいかない問題を顕在化させる必要がある。一律的に、地域委員会が必要かどうか。市民レベルでのディスカッションが必要。自分の学区は、うまくいっている。どうか、ベンチマークとして他学区から見に来てほしい。また自分たちも勉強する。こうやって学区と学区、市民レベルの交流が必要」

Yさん
「区政協力委員も税金。無駄なところもたくさん。会計は公開されていない。人間は自分の出しているお金が何に使われているのか、日々の生活に追われ、ゆっくり考える力がない。そういうものを、目に見える形に変えていく必要がある」

KOさん
「自分は、20代。世代間ギャップを感じる。今ある制度や地域団体の実際にどこから関わればいいのかわからない。地域に対して意見を言うとか、地域に関心を持てていない。隣の人が誰が住んでいるのかすらわからない。そういう中で地域社会をつくっていくのは難しい。今の若者は、ワーキングプアが多い。仕事がなくて、後ろや下をどんどん見ちゃう世代。社会とのかかわりが切れている。
 いまこうして簡単に政治にかかわれることに、驚き。接点を持ち、世代間ギャップを埋めるべき」

KAさんふたたび
「戦後教育が悪い。個人主義を蔓延させた。自分と自分のまわりだけがよければ、それでよいと考えている。国がしっかりしていない。個人が国より偉いと勘違い。『国は自分に何をしてくれるのか』。こんな社会にしてしまった、われわれ世代の責任がある。これから、本当に力を入れるべきは、教育である」

Mさんふたたび
「マンションの隣に住んでいても、挨拶もしない。若い人に対してどう接したらいいか、わからない、遠慮している。アクセスの仕方がわからない。
 儀礼的無関心。受け入れる側が、どうアクセスすべきか、儀礼的無関心を理解すべき(?心理学の専門用語のようで、よくわからなかったので、補足をお願いいたします…!)」

Sさん
「新しい議員が生まれたら、すぐに改革できるのではないかと期待してしまう。でも、我々市民も新人議員と一緒に育っていかなければならない」

MIさん
「天下り制度を廃止すべき。その分、若者の雇用創出にベクトルを向けるべき。議員は、政局に集中するのではなく、行政のチェックをしっかり行わなければならない。ダメなものはダメ。議員の横やり、口ききといったものは、35年前はあったが、現代ではほとんどなくなった。時代の変容に応じて、議員の仕事内容も変わっていく。今、議員がしなくてはならないことは、働きやすい夢のある社会をつくること。ワークキングプア、現代の貧困。しっかり学んで、政務調査費を余らせないようにしっかり、学んで、市政に生かすこと」

KRさん
「議員報酬半減と減税10%。知名度のない人を政策に共鳴して市民は票を入れた。何よりも大事なのは、市民の支持を失わないうちに、市民をがっかりさせないこと。もしそうなれば、たちまち政治不信を再び引き起こすことになる。ようやく芽生えた名古屋市民の政治への関心を大事にすべき」

Gさんふたたび
「公約を全部やってもいいという負託をしていない。名古屋市議会は、二元代表制。議員は市長をチェックするのは仕事。チェックする側に与党がいるのがおかしい。三大公約は減税日本の中で、本当に意味があるかどうか検討すべき」

Mさん最後
「熱中症と節電対策、地域避暑!区役所のロビーやコミセンに畳を引いて、テレビを置いて、地域のご老人が集まれる場を、今年の夏はつくってはどうか」

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 さまざまなご意見をいただきました。賛同するところ、それは違うと思うところ、純粋に感動したところ、たくさんあります。
やはり、テーマが地域委員会に終始したところをみると、賛成にしろ反対にしろ、それだけこの制度に関心が高いのだろうと理解しました。
 ただ、地域委員会を議論するうえで、問題なのは、情報の非対称性です。持ち得る情報に格差があると、より多く知っている人が、議論の場を制してしまう。それによって、「知らないから」と、制度をそこまで知らない人間が委縮してしまい、議論参加を阻害する。すると、だんだん声を大きくする人が決まってきてしまう。知らない人は、離れていく。制度が複雑化すればするほど、排他性を生んでしまう。新規に参加できない、人間疎外です。
 総務環境の議事録を読んでいると、「議論のプロセスそのものが、住民自治を築く」という発言がありました。まさにそのとおりだと思います。あらかじめ知っている人とそもそも知らない人との情報格差を是正し、議論をする環境を整えなければ、公平な議論の場は設けることができません。

(もっとも、「関心を喚起すること」が一番の課題でありますが)

以下、やりたいことの私見。

住民自治を根付かせるのに、行政だけに頼り切るのは、「お任せ民主主義」そのものと言えます。議会や会派が主催して市民公聴会を開きましょう!少人数で、各区50人を想定して、議員自ら草の根運動の火付け役を買う。行政によるトップダウンでなく、住民代表である議員が住民を巻き込んで、議論を吸い上げ議会に持ち込む。本来あるべき議員像だと言えます。

というわけで、

(1)地域委員会に興味のある方々、意識のある方々は申込みをしていただき、参加希望者には、あらかじめ、地域委員会制度の基礎知識が書いてある資料を送付しておく。
       ↓
(2)当日、はじめの一時間は、市政出前トークを行う。(※「市政出前トーク」とは、申し込みをしておけば、市役所の方が希望案件について説明してくださるという素敵サービス。)
       ↓
(3)その後、座談会形式で、体験型の議論を参加者と行う。司会進行役として、各グループに議員が一人ずつ入る。
       ↓
(4)発表会のち、集約した意見を団体意見書としてまとめる。
       ↓
(5)団体意見書を役所に提出。意見書には法的拘束力はないが、それなりに効果はある。また、質問事項を記入すれば、必ず回答してくださるとのことなので、「この点が疑問だ!」と、座談会の中で生まれた疑問は、どんどん書いて質問状も作る。

以上、(1)~(5)を何度も積み重ねて行っていけば、住民間でも「この地域のまちづくりをどうしていくか」という議論が自発的に湧き起こるのでなないでしょうか。

行政の制度設計と、議会が民意を吸収してかたどる理想形を、すり合わせる。行政と議会の共働でできる、新たな政治のありかたのひとつになるのではないかなぁと思います。

できれば、超党派でやるのが、理想です。

昨日の続き_e0236134_0393480.jpg


ナゴヤ庶民連のみなさま、お誘いありがとうございました!非常に楽しい時間を過ごせました。勉強になります。

次回は、瑞穂区で開催するそうです、アンキロさん!今度はきちんと許可をいただいて、告知しますね。
# by yamadamana2011 | 2011-07-20 00:43 | 地域委員会

第1回 市民と市議の本音トーク@名東区

 ご無沙汰しております、山田まなです。
 
 ブログが書きたくてたまらなくなりました。みなさま、コメントやお便り、直接のお言葉など、本当にありがとうございます。実は、うちの会派でも、毎日コメントをチェックする人がおり、その人いわく、「勉強になる。」だそうです。カツ、レツ、キッカさま(ガンダムは「燃え上がれ♪燃え上がれ♪♪」のものしか存じ上げません)のおっしゃるとおり、ブログは議員にとって必ず書かなければならないものでは、ありません。が、大切な交流の機会を、私は何よりも大事にしなければなりませんね。

 これからは、少なくとも、できうる限り、週に二回は必ず更新するようにします。

 さて、本当に久しぶりで、懐かしささえこみあげてきますが、今まで通り、日記調で書いていきますね。

 本日18日月曜日、午前の執行部会を終えたあと、市民団体が開催された、座談会形式のイベントに参加してきました。

「市民と市議の本音トーク!」

 事の始まりは、以下のようなビラが、控室の机の上に置いてあったことからでした。

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市民の皆さん6月市議会を観てどう思いましたか?
市民参加のより良い名古屋市政を求めて
市民と市議の本音トーク

2011年
7月18日(祝)    
会場:名東生涯学習センター
2階視聴覚室、13:30~16:00 名東区社が丘3丁目802電話:703-2622
地下鉄東山線「本郷」から市バス(幹本郷1系統)楽陶館下車、南東へ徒歩5分

参加無料
市議会リコールが成立し、新しい市議会がスタートしました。ナゴヤ庶民連(名古屋市政をチェック&サポートする市民団体)は、今後の市政には「これまでのように選んだ後は任せっぱなし」ではなく、市民と議員が同じ土俵で話し合う「情報・意見交換」が必要・不可欠と考え、全区で、市民と議員の本音トークを実施します。

そのプレ集会として名東区で「言いたい放題2時間」を開催します。新しい市議会は名古屋市民の民意を汲み、審議をしているのでしょうか?6月議会も終わろうとしています。有志議員と市民が本音で話し合う機会です。市民の皆さん!是非ご参加ください。議題は市政全般ですが、テーマをいくつか列挙して参加者から希望を募りたいと考えています。もちろん提案も受け付けます。裏面をご覧ください。当日希望をお聞きします。

参加議員は現在不明ですが全区全会派の議員に参加を要請しています。何人の議員が参加していただけるか不明ですが現段階では4から5議員は参加していただけるとのことです。
集会の始めに参加議員から「市政で目指すこと」をテーマに5分間演説をしていただき、討論に移ります。

主催 ナゴヤ庶民連         

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「市民と市議の本音トーク」!!

 通常、議員が行う市政報告会などでは、議員が演壇にあがり、一頻り講演したあと、質疑応答が行われる形式です。が、それでは、やはり、市民と市議の間に、距離を感じてしまう。「壇上の人」、そんなイメージを私もかつて持ちました。それよりは、車座になって、後援会や会派など関係なく、自分の区のことをざっくばらんにあれやこれや、市民が主体となって話す。様々な観点の議論を吸い上げ、議員は議会に反映させていく。議員は住民の代弁者として、また、民意の代行者として選ばれてはいるものの、そのすべてが負託されているわけではありません。やはり、人と人。見てきた世界もとらえる感受性も、問題意識も何もかもを共有しているわけではない。ならば、話すこと。対話すること、歩み寄ること、同じ時間を共に過ごすこと。各議員は、現場に飛び込んで、民意というものを肌で感じ、全身でつかまえてくる必要があります。

 その手段のひとつとして、座談会形式の今回のイベントは、まさに願ってもない機会でありました。

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 ビラを見て、行こうじゃないかと参加表明したのは、減税日本からは5名。
団長の浅井康正さん(名東区)
政策審議委員会メンバーからは、
黒川慶一さん(千種区)
余語さやかさん(緑区)
湯川栄光さん(南区)
山田まな(西区)
が参加しました。

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ホワイトボードと配布物の裏には、円滑な議論を行うためのルールが設定されておりました。なかなか白熱してくると、互いに喧嘩みたいな「べらんめぇ」口調になるのですが、それさえも素敵なことですね。会場は血の気の多い方が多かったので、すごい熱気でしたが、おもしろかったので暑さを忘れました。

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はじまりの鐘とともに、主催者あいさつ。

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まず最初に、団長の浅井さんから順に、参加議員は、5分間スピーチの場をいただきました。テーマは、「名古屋市政でやりたいこと」。

余談ですが、短気・早口・滑舌が悪い、と人前で話すたびにご指摘をいただく、山田の【早期に克服しなければならない緊急課題】は未だ一向に治る気配が見えません。が、ですが、今日は、檀上ではなく、みなさんが近かった。うなずく・笑う・否定する等の一切の呼吸が、手に取るように感じられました。なので、緊張せず、舞い上がって動悸が激しくなることもなく、血流も穏やかで、早口にならずに済みました。

結論:座談会、素晴らしい!あったかい!!です。

(さらに、余談の余談ですが、浅井さんの右隣におられる赤いスウェットスーツの方は、役所内で有名になったとある方です。この方も、あったかい方ですね。いろいろ勉強させていただいております。ありがとうございます。…写真、ダメでしたかね?)

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5分間スピーチのあとは、市民のみなさんがテーマにそって、意見を述べる自由討論になりました。

今回のテーマは、

「地域・街づくり」(防災・環境など)

でしたが、話の中心は、「地域委員会」でした。
賛成派も反対派も、それぞれが思いの丈を語ってくださいました。
やはり問題点としてみているのは、「予算先行型」制度であるようです。

以下、ご意見を紹介させていただきます。メモ書きなので、要約と私の理解度で内容が変化してしまっています。ご了承くださいませ。

Fさん
「地域委員会は、学区連絡協議会・区政協力委員と対立するものではないか、と思われているが、そうではない。一人ひとりの市民が地域課題を話しあう場所。にもかかわらず、モデル実施は予算1000万円の使い道を決めるようなものになってしまった。やりたい課題があっても、現行の制度では、学区連協の承認が必要になってしまう。自分の学区では、『やりたい』とモデル実施の手を挙げても、『時期尚早』と却下されてしまった。民主主義に時期尚早があるものか。住民がどんなニーズがあるのか、把握しきれていないのではないか。上から与えられるのでない、意欲の持った市民が必要。本当にやりたい人が成功しないと。課題発見から、自治が育つ。地域から発議していくべき」

Kさん
「選挙制度はよかった。自分の学区では、全体で44万円で選挙ができた。ふつうの公職選挙ではいくらカネをかけているのか、その必要があるのか。たとえば、ポスター代。みなさん、議員さんがいくらかけて、選挙ポスターを税金で作っているかご存知ですか?
 やはり、地域委員に、公募枠がいたおかげで内容が深いものになった」

Mさん
「選挙制は、地域コミュニティを破壊する。選挙で勝った方は快感、でも負けた方はその社会で暮らしていけるか。
 また、平成の大合併とともに改正自治法によって規定された『地域自治区』制度に準ずるべきであって、名古屋特有の地域委員会制度にする必要がないのでは?
 まちづくりのテーマがない。軸となる中長期ビジョンは、今裁判所にある。中小零細企業がひぃひぃ悲鳴をあげているのは、そういったビジョンがないためだ」

KAさん
「受益者負担の意識が低い。1000万円を利用しない学区はどうしますか?市の財政が豊かでないときに、意味のない使い方をしてはどうなのか。1000万円の使い方を見ても、『あれがしたいこれがしたい』といろいろな構想はおありだろうが、正直言って無駄としか思えない。納税している側からみると、あまり意味のない使い方をしてもらっては困る」

KUさん
「地域委員会というのは、いったい何のために作られているのか。二元代表制と反するもの。議員をつぶすために存在しているのではないか。一学区1000万円を256学区全部で行うと膨大な予算がかかる。そのような予算の余裕が、名古屋市にあるのか。
 まちづくりというのは、各地域がそれぞれバラバラに考えるのではない。税金を集めて執行するのが、役所。それをチェックするのが議会。この仕組みを壊すのはおかしい」

MIさん
「1000万円という金額があると、議論の中身が、『まちづくりをどうしたいか』でなく、『このお金をどう使うか』に終始してしまう。予算は使い切らなくてはならない、という、『他人のカネ』という視点がどうしても生まれ、『使わな損だ』と、そこに無駄が生じる。
 募金されたらどうか?『地域のために、こんなことをしたいので、これだけのお金が必要です』。地域の方が賛同してくだされば、募金は集まる。寄付文化を作っていくべき」

MAさん
「自分の学区では、お祭りをやるのに募金活動を行います。それで、(市から予算をいただかなくても)十分に活気ある地域コミュニティをつくっていけています」

Gさん
「地域委員会のモデル実施をやりたいと手を挙げたのは、256学区あるうちのわずか8学区。全体の3%である。市民は興味がない。30%やりたいと声があがらないうちは全市拡大すべきじゃない。税金を使える学区、使えない学区がでてくる。わずか全体の3%が税金を使っているという今の状況はおかしい。」

KAさん
「市民は素人である。議員さんが市民の意見を集約する。あまり理解のされていないところで、公約を掲げ、そのままがんがん進んでいくのはよくない。税金というのは。市民のみなさんが納めるもの。地域委員会が何かほとんど知られていない以上、予算ありきで進んでいくのはよくない。税金を納めるものの立場から、素人が自分たちのやりたいようにじゃんじゃん公金を使うのは賛同できない」

Iさん
「町内会は33年間、一度も役員を代っていない。私物化している」

(それは、あんたんとこだけの町内の問題だろ!との声あり)

Tさん
「どこの町内でも区政は年配者。若者が参加しない。今、この場にいるのも、年配者ばかり。」

Mさん再び
「町内会・若者が参加しない問題というのは、それはその町内の問題であって、地域委員会とは別もの。河村市長は児童虐待も地域委員会でというが、実際モデル実施の時、児童虐待というテーマでやろうとした学区があったが、話し合いの結果、『地域委員会制度では、そのような問題を扱うのには適さない』という結論がでた。
 まずは、地域をどうにかする。その上に、地域委員会制度というのが乗っかってくる」

●´∀`人´∀`●´∀`人´∀`●´∀`人´∀`●´∀`人´∀`●

あああ!時間切れです、9時から議会運営委員会なので、続きはまた夜アップします!!
すみません!!!
# by yamadamana2011 | 2011-07-19 07:59 | 地域委員会

減税日本ナゴヤ 西区 
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