山田まな 活動日記

対話、共生、そして協働の道を

小泉政権の「構造改革」が代表とされる新自由主義が立ち行かなくなり、民主党政権の新福祉国家が、しがらみと内部闘争・バラマキに近い政策などによって混迷しております。

「未来へのビジョンはあるのか」。

矛盾だらけの生きにくい現代を変えなければならないと皆、同様に危惧し、政治に期待が高まる都度、裏切られる。若者の政治無関心が問題視されますが、「誰に入れても変わらない」という考えが根底にあるとしたら、一概に面と向かって批判もできないのではないでしょうか。

「河村改革も過去の事例と同じ轍を踏むのではないか」。「大言壮語にすぎないのではないか」。その勢いの激しさに警鐘を鳴らす人、そして過去の経験により疑心暗鬼になる人。
“独裁者”とまで言われておりますが、果たしてそうか。

河村たかし市長の政策の根底にあるのは、自治分権型社会であり、目指すところは「市民自治」であると私は考えます。主権在民三部作である、「市民税10%減税の恒久化」・「議員報酬800万円(議会改革、役所改革)」・「地域委員会の全市拡大」は、「市民自治」に到達するまでの手法であって、これらが目的ではない。
個人的に師事した先生の文献の一部をここで引用します。

横須賀徹 「基礎自治体主導の地域づくり」(小池洋次編『政策形成』ミネルヴァ書房,2010.) 

 まず、はじめに市民自治の精神があるのだという考え方を持たなければならない。いわゆる国家というものがあり、国家が全能で、いつでも都道府県や市町村に命令して住民を助けるのだという時代は終わったということである。
 むしろ、発想を転換し、市民自治を出発点として、市民ができないことを自治体(基礎自治体・広域自治体)や国にやらせるのだと考えなければならない。
(97頁)


 その変革の方向性は、『地域先導化』、『地域総合化』、『地域個性化』の3点である。

 『地域先導化』は、課題への対応に、他(国や広域自治体を含む)の提示を待つことなく、自らの案を示し、働きかけるなどにより、思考と手法を先導する。加えて、市民の力(思考を含む)を先導の力とするシステムを組み込むことであり、上から目線の職員行政から、地域の市民の生活様式・課題や文化水準の変化を踏まえた市民活動=市民参加の補完ないし代行への転換を目指す。

 『地域総合化』は、地域の課題は分解して組み立てなおすと、複雑に多くの要素・分野・人々が関わっている。それらを、国省庁所管による縦割りの刻みから、地域独自の手法や協働による持ち寄りなど皆で取り組むことや、周辺や関連する自治体・企業・団体と連携し、各々の資源を相互に活用することで地域の条件を整えるなど、官治集権による縦割り官庁によるバラバラの執行をやめ、基礎自治体主導の地域総合システム化に向かうことを意味する。

 『地域個性化』は、地域の課題を確実にとらえ、一般化して捉えられる部分は一般化して既存の手法を取り入れるなどのほか、地域の特性や特別な配慮が必要な内容を、どのように何を残し、何を戻し、何を加えることで、基本政策に地域の個性を生かすことができるか考えることで、国の画一行政から、地域特性を生かす基礎自治体の文化行政への転換を目指す。
(108頁-109頁)


支配・被支配、搾取・被搾取の関係は、人々に「お上下々意識」を植え付け、立ち行かなくなれば、次第に反発と抵抗を生み出す。「自分たちのことは自分たちが決める」と、市民自治を出発点にし、地域・基礎自治体・広域自治体・国・国際社会が、多元的・重層的・補完的に存在し、連携し、協動の場を作る。上からの「改革」ではなく、まさに河村市長の言う庶民による「革命」。

受け売りではありますが、私は以上の文章が示すような未来が見たい。皆さまはどう思われるでしょうか。
by yamadamana2011 | 2011-02-19 07:14 | 考える

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